「KIMONO」に釘付け


ニューヨークで国連大使ら前にファッションショー開催

「KIMONO」に釘付け

日本国連大使公邸で開かれた、古い着物を再利用した衣装のファッションショー=4日、ニューヨーク(時事)

 「KIMONO」いいね-。昔の着物の布を再利用して、現代風に生まれ変わった衣装のファッションショーが4日、米ニューヨークの日本国連大使公邸で開かれ、各国の国連大使らが熱心に見守った。

 披露された衣装は、明治、大正時代を中心に晴れ着として使われていた着物を再利用した。東京のNPO法人「美・JAPON」の小林栄子理事長が、生地に日本の高度な職人技が使われた着物を見直すきっかけにしたいと、自らデザイナーとして現代風にアレンジし、これまで日本内外で紹介してきた。

 米国で初めてとなったショーでは、衣装を身にまとったモデルが次々と登場。ジョージア(旧グルジア)のカハ・イムナゼ国連大使は「過去と現在が融合した素晴らしいショーだ。(取り組みを通じ)人々は自分たちのルーツや文化を忘れることはないだろう」と語った。

 7日には、ファッションに敏感なニューヨーカーらを対象に開催し、即売する予定だ。(ニューヨーク時事)