夢を胸に熱弁、モスクワで日本語弁論大会


安倍首相が歴訪中の中央アジア5カ国からも

夢を胸に熱弁、モスクワで日本語弁論大会

24日、モスクワの国際学生日本語弁論大会に初めてそろって参加した中央アジアの(前列左から)トルクメニスタン、タジキスタン、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタンの各代表(時事)

 旧ソ連諸国で予選を勝ち抜いた学生20人による日本語弁論大会が24日、モスクワで開かれた。安倍晋三首相が22日から中央アジア5カ国を歴訪中で、その5カ国からの代表が今回初めてそろって参加。「国際協力機構(JICA)で日本人と一緒に働きたい」(ウズベキスタン代表)といった夢を胸に、熱弁を振るった。

 初参加のタジキスタン代表、ロジグル・マフラムベコワさん(20)は、伝統社会の中で「親の反対で高等教育が受けられない女性がいる」と説明。「私は語学を生かして世界で勉強し、女性の教育のために活動したい」と目を輝かせた。

 ウズベク代表のサオダト・シェルマトワさん(21)は、中央アジアに根付く早婚の問題について「友人は10代前半で結婚させられたが、子供ができず離婚させられ、高校にも行けなかった」と紹介。「学生として青春を味わってから結婚しよう」と若者の思いをぶつけ、3位に輝いた。優勝はロシア代表だった。(モスクワ時事)