野球・ソフト、3大会ぶり復活へ
東京五輪、5競技・18種目を提案
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、東京都内で記者会見を開き、国際オリンピック委員会(IOC)に東京五輪の追加競技として提案する野球・ソフトボール(各1種目)、空手(8種目)、スケートボード(4種目)、スポーツクライミング(2種目)、サーフィン(2種目)の5競技・18種目を発表した。この日の検討会議と理事会で選定したもの。
追加提案するのは、最終候補に残った8競技の中から、競技の普及度、男女のバランスなどの評価項目を参考に「若者へのアピール」、「国内での盛り上がり」を重視して総合評価で選定。スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは、特に若者に人気が高いことから、若者世代に五輪の価値をアピールできると評価された。
また野球・ソフトボールと空手は、日本の国民的なスポーツで抜群の動員力があることや、日本ならではのスポーツ文化を発信できることなど国内での盛り上がりが高評価された。検討会議の御手洗冨士夫座長(経団連名誉会長)は「日本を盛り上げる2種目。若者へのアピールを重視した3種目と、2020五輪を付加価値あるものにするのに適したパッケージができた」と語った。
日本のメダル獲得が有望視される野球・ソフトボールは別々の競技として行われた08年北京五輪以来の復活となる。他の4競技は実施されれば五輪では始めて。5競技の選手数は計474人と見込んでいる。最終候補に残った中で落選したのはボウリング、スカッシュ、武術の3競技。
IOCは、来年8月に開幕するリオデジャネイロ五輪前の総会で審議して正式決定する。