宇宙観測衛星「アストロサット」打ち上げ成功


インド初、「日米欧露に次ぐ快挙」

宇宙観測衛星「アストロサット」打ち上げ成功

インド初の宇宙観測衛星「アストロサット」=インド宇宙研究機関が28日提供(AFP=時事)

 インドは28日、同国初となる宇宙観測衛星「アストロサット」を南部アンドラプラデシュ州の発射基地から打ち上げ、地球周回軌道への投入に成功した。地元メディアは「日本と米国、欧州連合(EU)、ロシアに次ぐ快挙」と報じている。

 インド宇宙研究機関によると、アストロサットは重さ約1・5トンで、X線望遠鏡や紫外線望遠鏡など五つの観測機器を搭載。今後5年間、地上約650キロの軌道を周回しながら、ブラックホールや天体の磁場観測などを行う。

 アストロサット打ち上げには国産PSLVロケットが使われ、米国やカナダの衛星も搭載された。

 インドは2014年9月、アジアで初めて探査機の火星軌道投入に成功するなど、宇宙大国の仲間入りを目指し、技術開発に力を入れている。(ニューデリー時事)