出展作品数の4割、スマホゲームが存在感
東京ゲームショウ、サイゲームスの巨大ブースに注目
開幕中の東京ゲームショウ2015では、出展作品数の4割をスマートフォン向けのゲームが占め、存在感を放っている。会場内に最大規模のブースを設けたのは、初出展のサイゲームス(東京)。同社のスマホゲーム「グランブルーファンタジー」に登場する空飛ぶ船の巨大模型などを持ち込み、注目を集めた。
同社担当者は「ゲームの世界観を体感してもらい、興味を持ってほしい」と説明。現在のプレーヤー数は約500万人で、さらなる拡大を目指すという。
ソフトバンク子会社でフィンランドのゲーム会社「スーパーセル」も初出展した。大手並みのスペースを確保し、国内外で人気のスマホゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」の対戦スペースを設けた。アジアからは、中国の大手メーカー「完美世界(北京)図絡技術」が4タイトルを展示。広報担当者は「今後、日本市場でもゲームをリリースしていく」と意気込みを見せていた。
スマホゲームは無料で遊べるが、アイテムなどで課金していく方法が主流。ヒットまでには時間がかかるものの、いったんヒットすれば家庭用ゲームより長期間にわたって収益を上げられる傾向がある。
このため、近年は大手でもスマホが収益の柱になっているメーカーは多い。老舗のコナミは家庭用ゲーム事業に加え、「実況パワフルプロ野球」などスマホゲームの紹介に大きな展示スペースを割いた。