田辺市、全国・世界に向け「食」の魅力を発信


都内の飲食店とコラボしてPR、11月に「丸の内ハウス」で

田辺市、全国・世界に向け「食」の魅力を発信

地方の食について対談する田辺市の真砂充敏市長(左)と、丸の内ハウスの玉田泉・統括マネージャー=8月27日、都内

 世界遺産「熊野古道」で知られる和歌山県田辺市はこのほど、市制10周年にあたる今年、「食」を通じてまちの魅力を全国、世界に向けて発信するため、都内の飲食店とコラボしたPR活動を行うと発表した。安倍内閣が掲げる「地方創生」を先取りする形の施策で、昨年の熊野古道世界遺産登録10周年記念事業に続くもの。

 都内でこのほど開催したプレス懇親会で、真砂充敏市長は、11月に地元でとれる食材を利用した料理を都内の「丸の内ハウス」(新丸ビル)で提供し、田辺の食の魅力を発信していく考えを表明した。

 丸の内ハウスの玉田泉・統括マネージャーとの対談では、「田辺には、40種に及ぶ梅酒、約70種のほぼ年中収穫されるミカンなど、歴史と伝統に裏打ちされた自慢できる食べ物がある」と紹介すると、玉田氏は「丸の内ハウスでは地方の食にスポットを当てたイベントを数多く開催してきた。食材探しや地方の人々との交流を各店のスタッフが行っていて、オリジナル料理でアイデアや個性を発揮するようにしている」と語った。

 同市の食材を使った料理の提供は11月19~29日の11日間で、一品1000円前後の予定だ。

 丸の内ハウス 東京・丸の内の新丸ビル7階にあり、「街のゲストハウス」をテーマに、開放的なテラスと9店舗の個性的なダイニングやバーが集う飲食店ゾーン。パブリックスペースを介して店舗間が自然につながり、食をはじめ様々な文化情報発信基地として注目されている。