政治評論家「細川隆一郎氏を偲ぶ会」厳かに


長女の細川珠生さん「私も憲法改正の論陣を張っていきます」

政治評論家「細川隆一郎氏を偲ぶ会」厳かに

国会議員など三十数人が参加した細川隆一郎氏を偲ぶ会(七回忌)。遺影と歴代首相の献花で飾られた祭壇=31日、都内

政治評論家「細川隆一郎氏を偲ぶ会」厳かに

あいさつをする故人の長女、細川珠生さん(左)=31日、都内

 政治評論家として活躍した細川隆一郎氏を偲(しの)ぶ会(七回忌)が31日午後都内のレストランで開かれ国会議員など三十数人が参加、故人を偲んだ。同氏は、昭和48年末、毎日新聞社を定年退職、以後、政治評論家となり、新聞、テレビ・ラジオなどで辛口の評論で人気を博し、平成21年8月25日、老衰にて逝去、享年90歳だった。

 会のはじめに、政治ジャーナリストの細川珠生さん(故人の長女)の長男で故人の孫(小学五年生)がショパンのピアノ曲「ノクターン」を演奏。

 続いて、遺族を代表してあいさつした細川珠生さんは、「父として愛してもらったが、仕事上ではとても厳しく多くを学んだ。ジャーナリストとして尊敬しています」と述べると共に、「父は、日本が憲法改正をしなければ真の独立国とはならない―が持論でした。私も、憲法改正の論陣を張っていきます」と、故人の遺志を継いでいくとの考えを示した。

 平沼赳夫衆議院議員(元経済産業大臣)が献杯の音頭をとり、女優の松岡きっこさんが、「お茶目(ちゃめ)な面もあり、夫人の春子さんを心から愛した素敵な先生でした」と、故人との家族ぐるみの付き合いの中でのエピソードを披露。

 祭壇には中曽根康弘、小泉純一郎、福田康夫、安倍晋三の各歴代内閣総理大臣からの献花が添えられた。

 世界日報社の木下義昭会長は、「三十数年にわたって仕事や会食、国際会議などで大変お世話になりました。先生の憲法改正の遺志は、数少ない真の保守派の女性ジャーナリストの代表格の櫻井よしこ先生と共に細川珠生さんが立派に役割を果たすでしょう」とあいさつした。

 同会には、鳩山由紀夫(元内閣総理大臣)、下村今日子(下村博文文部科学大臣夫人)、亀井静香(元運輸大臣)、城内実(外務副大臣)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、コシノジュンコ(デザイナー)、熊坂隆光(産経新聞社社長)、渡辺宜嗣(ニュースキャスター)各氏ら、故人と交流が深かった政財界、言論界、学術・文化界の人々が集った。