羽田空港の警備強化に「セグウェイ」を導入
国際線出発ロビーできょうから、全国の警察で警視庁が初
警視庁は31日、来年開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)や2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、羽田空港の警備強化のため新たに導入する立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」を公開した。全国の警察でセグウェイを導入するのは警視庁が初めて。9月1日から同空港国際線出発ロビーで運用を開始する。
警視庁によると、セグウェイは時速約20キロで、1回の充電で約40キロ走行可能。昨年4月に発足した空港警備の専従部隊「東京国際空港テロ対処部隊」に計2台を配備する。約20センチの高さのステップに立って移動するため、警察官の視界が広がり、テロなどを抑止する「見せる警備」にもつながると期待される。
導入されたセグウェイにサイレンはついていないが、青と赤のランプが交互に点滅して目立つようになっている。
セグウェイジャパンによると、セグウェイは民間警備会社などですでに活用されており、中部国際空港(愛知県)では、08年から空港管理会社が警備のためセグウェイを導入しているという。
早川剛史警視庁警備1課長は「セグウェイの機動性を生かしたきめ細かな警備や、広範囲な見せる警戒を行うことで対策をさらに強化していきたい」と話した。