ガス噴出で尾明るく、探査機ロゼッタが撮影


チュリュモフ彗星の太陽最接近

ガス噴出で尾明るく、探査機ロゼッタが撮影

米ハワイ島マウナケア山頂にあるジェミニ北望遠鏡が4日に撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)。ガスやちりの尾が太陽と反対方向に伸びており(画像左)、分析するとガス噴出状況が見えた(同右)(米ジェミニ天文台提供)

 欧州宇宙機関(ESA)は14日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)が13日に太陽に最接近する直前、探査機ロゼッタが撮影した画像を公開した。温度上昇に伴い、氷がガスとなってちりとともに激しく噴出する現象が断続的に起きていた。

 こうした噴出が彗星の尾が明るく、長くなる理由と考えられる。米ハワイ島マウナケア山頂にあるジェミニ北望遠鏡が4日に撮影した画像では、噴出したガスなどが太陽と反対方向に流れ、尾を形成する様子が捉えられていた。