サウジ国王、3週間の滞在予定を切り上げ出国
仏コートダジュール、巨額の経済効果は夏の夜の夢
フランス南部の保養地コートダジュールで夏休みを過ごしていたサウジアラビアのサルマン国王が2日、約3週間の滞在予定を切り上げモロッコへ出国した。当局が明らかにした。巨額の経済効果が期待されたが、夏の夜の夢に終わった。
国王滞在中、別荘に近い海岸は独占のため封鎖され、住民が抗議の署名を行った。これに対し、ホテルは1000人以上の取り巻きの宿泊費を900万ユーロ(約12億円)と見込み、高級服店などでの売り上げも好調。地元商工会議所は反対派に「滞在を切り上げられたり、来年再来年と来てくれなくなったりしたらどうする」と逆に抗議していた。
しかし、不安は的中。国王は8月20日までの予定を切り上げ、滞在わずか8日で取り巻きと一緒に出国した。(ニース〈フランス〉AFP時事)