笹川陽平会長、「国際海事賞」の受賞決定


海運の発展と安全技術向上に貢献、授賞式はIMO本部で

笹川陽平会長、「国際海事賞」の受賞決定

日本財団の笹川陽平会長(同財団提供)

 国際海事機関(IMO、本部イギリス・ロンドン)はこのほど、海運の発展、安全技術向上などの分野で世界的な貢献をした人に贈る「国際海事賞」を日本財団の笹川陽平会長に授与すると決定した。授賞式は11月23日、IMO本部で行われる予定。

 今回、国際的な海上交通の要衝であるマラッカ・シンガポール海峡の航行安全と海洋環境保護を維持するため、人材面、技術面、設備面などに約150億円(航行援助施設の保守管理のための国際基金730万米㌦含む)の支援を行ったことを評価。また笹川フェローシップ(奨学金)を通じ、世界海事大学(WMU)のプログラムを修了した専門知識を持つ人材を2014年までに64カ国から543人輩出したことなどの貢献が認められた。

 日本人の受賞は1992年の篠村義夫元IMO事務局次長に次いで2人目となる。