「戦艦大和」のラッピング・タクシーが発進


広島県呉市が東京でアピール、地方創生につなげたい

「戦艦大和」のラッピング・タクシーが発進

広島県呉市が首都圏で運行する、戦艦大和の絵を車体にあしらった「ラッピング・タクシー」=3日午前、東京都千代田区

 広島県呉市は3日、同市にあった呉海軍工廠(こうしょう)で建造された世界最大の戦艦「大和」の絵と市名を車体にあしらった「ラッピング・タクシー」の出発式を、東京都内で行った。タクシーは東京23区を中心に、来年3月末まで1台を運行。市の知名度アップで観光客や企業の誘致、定住人口増といった地方創生につなげたい考えだ。

 地方の自治体が首都圏でPRタクシーを走らせるのは珍しく、国土交通省は「聞いたことがない」としている。出発式に参加した呉市の小村和年市長は「首都圏の人にインパクトを与え、呉市を知ってもらえればうれしい」と語った。

 ラッピングのデザインなどを含め、広告会社に約50万円で委託した。市は「首都圏で月に200万人以上の人が見てくれるのではないか」(東京事務所)と胸算用。広告効果が検証されれば、期間延長も検討するという。