貴志川線マスコット三毛猫の「たま駅長」死ぬ
急性心不全で16歳、和歌山電鉄は貴志駅で社葬を開く
和歌山電鉄は24日、ネコの駅長として知られる貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の「たま」が、22日に急性心不全のため死んだと発表した。16歳だった。5月から鼻炎のため治療を受けていた。
たまは貴志駅近くの商店の飼い猫だったが、2006年に南海電鉄から貴志川線の経営を引き継いだ両備グループの小嶋光信社長に見いだされ、07年に駅長に就任した。
駅のマスコットとしてホームページなどでPRしたところ話題となり、全国各地や海外からも多くの旅行者を呼び寄せた。功績に伴い、執行役員、社長代理へと次々に「出世」を果たしたほか、県から「観光まねき大明神」の委嘱も受けた。
小嶋社長は「電鉄の救世主としてこの世に現れたたまちゃんと一緒に働けたことを誇りに思っています。名誉永久駅長として永遠にその名を刻み、残したいです」との弔文を発表した。和歌山電鉄は28日に貴志駅で社葬を開く。