高松聡氏、9月に宇宙旅行せず


「2~4年後」の契約締結

高松聡氏、9月に宇宙旅行せず

22日、モスクワで記者会見する高松聡氏(時事)

 ロシアで民間人として宇宙飛行訓練を続けている日本の会社経営、高松聡氏(52)は22日、モスクワで記者会見し、宇宙旅行を延期した英国の世界的ソプラノ歌手サラ・ブライトマンさん(54)の代わりに「9月1日出発の宇宙船ソユーズに搭乗しない」と明らかにした。

 高松氏は、宇宙旅行を手掛ける米スペース・アドベンチャーズ社と22日付で「宇宙旅行契約」を結んだとも発表した。出発時期は「2~4年後」になるといい、資金面の問題はないと強調している。

 高松氏は自らブライトマンさんの交代要員とアピールしてきたが、前提条件の契約はなかったことになる。記者会見では9月に出発しない理由を「(宇宙体験をインターネットで共有する計画の)準備期間が不足しているため」と説明した。

 ロシア宇宙庁関係者がインタファクス通信に語ったところによると、ブライトマンさんの交代要員には、カザフスタンの宇宙飛行士が内定する公算が大きい。コマロフ宇宙庁長官は20日、タス通信に「今後2週間以内」に交代要員が確定するという見通しを明らかにしている。(モスクワ時事)