ネパールでDRPCを立ち上げ、救援が広がる


インディラ・ジョシさんとアナンダ・カーキーさんも参加

ネパールでDRPCを立ち上げ、救援が広がる

カトマンズの被災地域の学校で、歌と踊りで子供たちと交流するインディラ・ジョシさん(右手前)とアナンダ・カーキーさん(中央奥)

 ネパールは物心両面で再生の過程にある。4月25日の大地震の犠牲者は約9000人となり何百人もの人がまだ行方不明である。2万3000人が負傷し、全半壊家屋は78万戸に上っている。多くの地域で学校が閉鎖されたままである。

 「遺族の悲しみが人々を変えている」。こう語るのはエク・ナト・ダカル議員(家族党党首、元協同組合・貧困軽減担当相)。復興推進のため七つのNGOを束ねた災害救援平和委員会(DRPC)を立ち上げた。「富める者も貧しき者もひとしく愛する親族を失い、以前より謙虚に人々を思いやり助ける気持ちが強くなっている」とダカル議員は語る。

 スバス・チャンドラ・ジャー医師(パラマナンダ・ジャー副大統領の息子)は日本で脊髄手術の研修を受けていたが、ネパールに一時帰国しDRPCの一員として、5日間で被害の大きい地域の15の学校や二つの青年クラブを訪れ診療した。

 DRPCに参加した有名なエンターテイナーであるインディラ・ジョシさんとアナンダ・カーキーさんはカトマンズの被災地で子供たちと交流した。「私の歌がこれほど役に立ったことはない。地震のトラウマを抱える子供たちを慰めたいと思ったけれど、私が癒やされた」とジョシさんは語った。(カトマンズR・キッテル)