暑い夏を涼しく、浴衣が和物ブームで人気
百貨店などが若者や外国人ターゲットに
暑い夏に向けて、百貨店などが浴衣の販売に力を入れている。東京・銀座では三越、松屋が相次いで取り扱いを開始。カジュアル衣料品店のユニクロも大都市を中心に37店舗で5年ぶりに販売を始めた。浴衣は近年の和物ブームで若者や外国人を中心に売り上げを伸ばしており、今年はさらに流行が広がりそうだ。
外国人観光客でにぎわう三越銀座店は、花火大会以外でも使える着物風の浴衣をそろえたほか、外国人向けも用意。「日本の文化を楽しむ人が増えている」(担当者)と、若者や訪日客への提案を強化し、前年比2割増の売り上げを目指す。
松屋銀座店も「昨今の着物ブームで幅広い年代の人が着るようになっている」(広報)と話す。今年は5月末にいち早く販売を開始し、売上高は前年比3割増の1億円を目標に掲げる。
ユニクロは画家の竹久夢二や中原淳一の作品をモチーフにした女性用8種類、女児用3種類を用意。7月以降には中国と韓国を除く海外の店舗でも販売を始める。着方を説明する動画もホームページで配信し、「世界に日本を発信していく」(広報)との意気込みだ。