きょうからセ・パ交流戦、6連戦への変更歓迎


各チーム18試合のリーグ対抗戦、先発5・6番手がカギに

きょうからセ・パ交流戦、6連戦への変更歓迎

11日の日本生命セ・パ交流戦の記者会見で、記念撮影に納まった各球団の選手ら。今年は各チームが18試合を行う=東京都港区

 今季のセ・パ交流戦は、日程面で大きく変わる。昨季までの8年間は1カード2連戦で最大4連戦だったが、各チーム3連戦を2カード続けて行う6連戦となる。この変更を各球団の監督、コーチらが、どうとらえているか聞いた。

 6連戦となり、リーグ戦と同じ流れで交流戦に臨めることには歓迎の声が多い。ヤクルトの真中監督が「通常通りの6連戦となることで、ローテーションがしっかり回るようになる」と言うように、投手陣のやりくりを再考する必要はなくなったことが大きい。

 昨年までは投手起用に余裕があり、DeNA小池外野守備走塁コーチは「毎回エース級の投手が出てくる。打線で劣るチームが勝てない印象があった」。今年は先発5、6番手の出番も増え、これらの投手の出来が浮沈のカギを握りそうだ。

 2連戦は連勝、連敗での決着も多く、リーグの順位に大きく影響する傾向があった。3連戦となることで、楽天の橋上ヘッドコーチは「2勝1敗、1勝2敗が多くなり、差がつきにくくなる」とみる。

 ただ、6カード中3カードをホームで開催し、来年はビジターと入れ替えることには、セ・リーグのコーチの1人が「1年ずつで結果が出る勝負を、2年でというのはおかしいと思う」と疑問を投げ掛けた。本拠地での試合を重要視する声も多い。

 交流戦は相手のデータが少ない中での戦い。ソフトバンクの加藤スコアラーが「次から次にデータが来るので処理する時間が少ない。昨年までは4連戦のあと1日余裕があった」と嘆くように、裏方の苦労は増えるようだ。