「越中の小京都」富山・南砺市に江戸文化の音色


300年続く春の伝統祭事「城端曳山祭」が行われる

「越中の小京都」富山・南砺市に江戸文化の音色

 富山県南砺市の城端地区で、江戸時代から300年続く春の伝統祭事「城端曳山祭」が行われた。

 曳山(ひきやま)と呼ばれる豪華な山車6基と、屋台が「越中の小京都」と呼ばれる町中を巡行。屋台からは三味線や笛の音色もこぼれ、町は優美な雰囲気に包まれた。

 曳山(高さ6メートル)が屋台(同3メートル)に先導されてゆっくりと動きだすと、集まった観光客らが歓声を上げた。若衆は屋台の中から江戸情緒にあふれるおはやし「庵(いおり)唄」を披露した。夜には曳山にちょうちんが掲げられ、一層幻想的な光景となった。