若田光一さん、2度目の長期滞在へ


来春に日本人初ISS船長 ソユーズ7日打ち上げ

国際宇宙ステーション長期滞在に向け、7日打ち上げ予定のソユーズ宇宙船の最終準備を進める若田光一さん(左)=10月28日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地(ロシア・RSCエネルギア社ホームページより)

国際宇宙ステーション長期滞在に向け、7日打ち上げ予定のソユーズ宇宙船の最終準備を進める若田光一さん(左)=10月28日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地(ロシア・RSCエネルギア社ホームページより)

 国際宇宙ステーション(ISS)で約半年間の長期滞在に臨む宇宙飛行士若田光一さん(50)らが搭乗するロシア宇宙船ソユーズが7日午前10時14分(日本時間同日午後1時14分)、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げられる。

 若田さんは1996年に米スペースシャトルで初飛行。宇宙飛行は4回目で、ISS長期滞在は2009年に続き2回目。今回は後半の約2カ月間、日本人初となるISS船長の重責を担う。

 ソユーズ宇宙船はこれまで、打ち上げからISSにドッキングするまで約2日間かけていたが、今年4月の打ち上げから飛行時間は約6時間に短縮。若田さんは打ち上げ当日にISSに到着する。

 半年の滞在期間中、若田さんは日本実験棟「きぼう」でさまざまな実験を行うほか、小型人工衛星の放出や、高画質カメラを使ったアイソン彗星(すいせい)の観測など幅広い業務に従事。ロボットアームを使い、米国の民間貨物船「ドラゴン」や「シグナス」などのドッキングも行う見通し。

 来年3月から帰還予定の5月までの約2カ月間は、日本人初のISS船長として、地上の管制局と連携しながらISSの維持管理や実験の実施、米国とロシアの乗組員計5人の安全確保などにリーダーシップを取る。

 若田さんの乗るソユーズには、来年2月にロシアで行われるソチ五輪の聖火トーチも搭載。宇宙では点火できないが、11月9日にロシア人飛行士2人が船外に出て、宇宙空間で「聖火リレー」を行うという。