京都大学が赤崎勇名城大教授に名誉博士号
記者会見で「戦後70年の特別な年、何かの縁かな」
京都大学は15日、青色発光ダイオード(LED)の開発者で、ノーベル物理学賞を受賞した同大理学部卒の赤崎勇名城大教授(86)に名誉博士号を授与した。赤崎さんは記者会見で、「戦後70年という特別な年に、名誉ある賞(博士号)をいただいたのも何かの縁かな」と話した。
戦時中、特攻隊の基地があった鹿児島県知覧町(現・南九州市)出身の赤崎さんは「学徒動員から鹿児島市内の家に帰ると、爆撃でやられていた。敗戦直前に(米軍から)銃撃を受けたこともある。どんな理由があっても戦争だけはしてはいけない」と語った。
赤崎さんは1949年に京大に入学。入学当日、研究室の先輩から「大学は教わるところではなく、自分で勉強してつかみ取るところだ」と言われたことを鮮明に覚えているという。