日光東照宮で50年に一度の「式年大祭」始まる
徳川家康没後400年、徳川家の子孫ら300人が参列
徳川家康を祭る日光東照宮(栃木県日光市)で17日、50年に一度の式年大祭が始まった。今年は家康の没後400年に当たり、徳川家の子孫ら関係者約300人が参列。厳かに儀式が行われた。
午前10時に始まった祭儀では、みこ4人が舞を披露。玉串などが奉納され、稲葉久雄宮司が祝詞を奏上した。続いて徳川宗家18代当主の徳川恒孝氏らが、家康の墓とされる奥院を参拝した。
稲葉宮司は祭儀の後、「総じて平和だったこの50年間への感謝の気持ちと、未来の平和を祈る思いを持って感慨深くこの日を迎えた」と話した。
栃木県さくら市から家族と訪れた会社員長嶋輝明さん(34)は「2年前から楽しみにしていたので、来られてよかった」と感動した様子。埼玉県から来た主婦(80)は「なかなか見られない立派な式典で幸せ」と話した。
東照宮では400年に合わせ、新しい宝物館が3月にオープン。年内はさまざまな記念事業が予定されている。