岐阜・長良川で初夏を告げる風物詩「鵜飼」


今年3月、国の重要無形民俗文化財に指定

岐阜・長良川で初夏を告げる風物詩「鵜飼」

 初夏の訪れを告げる風物詩――。清流で知られる岐阜市の長良川で、鵜飼(うか)いが始まっている。

 芭蕉が<おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな>と詠んだ鵜飼は、鵜匠(うしょう)が巧みに鵜を操って、かがり火に寄せられるアユを捕らえる伝統漁法。今年3月に、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 毎夜、6隻の鵜舟が横一列に並んでアユを浅瀬に追い込む「総がらみ」がクライマックス。鵜飼開きの11日夜は、1143人の観客が屋形船に乗り込み、アユ料理に舌鼓をうち、「総がらみ」に拍手と歓声を上げて楽しんだ。