モスクワで「猫カフェ」1号店がオープン


毛並みを整えられた猫9匹、予約も取れない超人気

モスクワで「猫カフェ」1号店がオープン

1日、モスクワの猫カフェ1号店「猫と人」で、保護されて新たな飼い主を探すネコ(時事)

 冬は氷点下20度を大きく下回るロシアのモスクワで、保護された捨て猫などの新たな飼い主を探す「猫カフェ」の1号店がオープンした。日本の猫カフェを模した内装で、物珍しさに予約が取れないほどの人気。店側は猫と人間の幸せな共生社会を夢見ている。

 店内には毛並みを整えられた猫が9匹。いずれも元は捨て猫や野良猫で、名前は「マル」「ハチ」「イサム」など日本風。常連客はおもちゃを贈るなどかわいがっている。

 共同経営者で動物愛護活動家のオレク・アグラノビッチさん(55)によると、生い立ちは「飼い主が他界したり、治療費がなく捨てられたり、路上で野良猫として生まれたり」。「不幸な猫が増えないように」去勢手術を受けさせ、人間への警戒心を解くよう取り組む。

 ただ、「それよりも重要なのは人間」。新たな飼い主が見つかれば無償譲渡するが、転売や再び捨てられるのを防ぐため、店側は飼い主候補に本当に愛情があるか厳しく見極める。

 店名は「猫と人」。あくまで猫が主役だ。人口1000万人の大都会の窮屈な暮らし、厳しい自然環境の中で、店は「猫と人間が互いに心を通わせる場所」を目指す。アグラノビッチさんは店内を見渡し、「お客さんも優しい顔をしているでしょう」と笑った。(モスクワ時事)