「ご褒美だが、激励の意味も」と渡辺謙さん
米演劇界最高の栄誉、トニー賞ノミネートを喜ぶ
ブロードウェーミュージカル「王様と私」に主演する俳優の渡辺謙さん(55)が29日、ニューヨークで取材に応じ、米演劇界最高の栄誉とされるトニー賞のミュージカル主演男優賞にノミネートされたことについて「思ってもいないご褒美だが、激励の意味も込められていると思う」と喜びを語った。各賞の発表と授賞式は6月7日。
映画界の米アカデミー賞にノミネートされた経験もある渡辺さんは「決定的に違うのは、映画の場合は完成しているが舞台は毎日ショーがあること」だと指摘。「(観客に)ちゃんと応えられるようなお芝居を続けていかなければならない」と力を込めた。
ミュージカルは初挑戦。日々、新しい発見をしながら試行錯誤を続けている。「なかなか楽しむところまでは来ていないが、この時間を味わいながら過ごしていきたい」と話した。(ニューヨーク時事)