家具店が銀座で存在感、最大手ニトリも進出


「フランフラン」の旗艦店も、大衆向けの店が割り込む

家具店が銀座で存在感、最大手ニトリも進出

東京・銀座に開店した「ニトリ プランタン銀座店」=24日

 東京・銀座で家具店が存在感を増している。24日には国内最大手のニトリホールディングス(HD)が出店した。その目と鼻の先には、雑貨や家具を扱う「フランフラン」の旗艦店(2010年開店)がある。高級家具が中心だった銀座に、大衆向けの店が割り込む構図となっている。

 「世界の一流(店)が銀座に来る。夢のような場所だ」-。開店に先立ち記者会見したニトリHDの似鳥昭雄社長は終始笑顔だった。郊外店が主力の同社は今後、都市の中心部に攻勢を掛ける方針で、銀座の店はその先兵となる。

 「ギンザ フランフラン」を運営するバルス(東京)によると、「売り上げに占める家具の割合が非常に高い」(営業企画部)。豊洲や品川など東京湾岸地域に住む顧客が多く訪れるという。

 外国人観光客が多いことも銀座の魅力の一つだ。家具の海外発送は難しいが、雑貨やインテリア用品なら売り込める。ニトリは免税販売を行う。

 一方、銀座で高級家具を販売する店では、大塚家具の銀座本店が代表的。三越銀座店に入るカッシーナ・イクスシーのような小規模店も少なくない。ただ、ニトリ幹部は「顧客層は重ならない」と、顧客の掘り起こしに自信を示している。