白鵬らがひたちなか市で復興祈願の土俵入り


総合体育館で太鼓実演やトークショー、力士とファンが交流

白鵬らがひたちなか市で復興祈願の土俵入り

東日本大震災の被災地、茨城県ひたちなか市で土俵入りを披露する大相撲の横綱白鵬=20日午前、同市

 東日本大震災で被災した茨城県ひたちなか市で20日、大相撲の力士による復興支援イベントが開催され、横綱白鵬と日馬富士が復興を祈願して土俵入りを行った。「よいしょ」の掛け声が上がる中、それぞれ不知火型を披露し、約3000人のファンを沸かせた。

 会場の同市総合体育館では太鼓実演やトークショーなどが行われ、ファンと力士が交流。茨城県出身の大関稀勢の里は「宮城や福島の被害がすご過ぎて茨城は注目されにくい。笑顔を与えられるようにできることをやりたい」と感想を述べた。

 日本相撲協会はこれまで岩手、宮城、福島の各県で巡回慰問や横綱土俵入りを実施。尾車巡業部長(元大関琴風)は「継続していくことが大事。今後は仮設住宅で生活する人のところなども回れたら」と話した。