農水省が「GIマーク(登録標章)」を発表


品質とブランドのお墨付き、日本の特産品をアピールし輸出拡大に

農水省が「GIマーク(登録標章)」を発表

農林水産省が公表した地理的表示法に基づく登録標章(同省提供)

 農林水産省は、地域に根差した農林水産物・食品のブランドを守る「地理的表示(GI)法」に基づき登録された産品に付ける登録標章(GIマーク)を決めた。日本の産品とすぐに分かるよう日の丸と富士山をあしらった。年内にGIマーク付き商品が登場する見通し。農水省はGIマークで日本の特産品をアピールし、輸出拡大にもつなげたい考えだ。

 特定の産地や伝統的な製法と結び付き、一定以上の品質基準を満たした商品がGIマーク付与の対象で、品質とブランドのお墨付きを得ることになる。6月に登録の受け付けを始める。奈良県の「三輪素麺(そうめん)」などが登録を目指している。

 生産者団体が農水省に申請し、登録が認められた場合、フランスのシャンパーニュ地方特産の「シャンパン」のように、その産地以外の生産者は名称を使用できなくなる。名称の不正使用は国が取り締まる。