警視庁、小型無人機「ドローン」を公開
東京五輪を念頭に新装備を開発へ
警視庁警備部は31日、新たに導入した小型無人機「ドローン」などの装備を公開した。ドローンは災害現場の撮影などに使用される。2020年の東京五輪・パラリンピック大会での活用も検討している。
公開されたドローンは高さ39センチ、幅110センチで六つのプロペラがあり、飛行時間は約25分間。高度120メートル、半径300メートルまで飛行可能で、搭載したデジタルカメラで撮影した映像を地上の大型モニターに中継できる。昨年末に同庁災害対策課に配備された。警備やテロ対策でも使用されるという。
この日は、広報用高性能スピーカーも公開。米国製で従来のスピーカーより指向性が高い。災害現場や花火大会など雑音が大きい中でも、注意を促したいエリアに明瞭に音声を伝えることが可能。
警備部は同庁全職員から装備資機材のアイデアを募集しており、これまでに1000件を超える回答があった。4月1日付で「未来装備プロジェクト」も立ち上げ、五輪対策を念頭に装備開発を進める。
篠原英樹警備1課長は「近未来的な装備資機材を導入し、できるだけスマートな東京五輪の警備を目指したい」と述べた。