小学生2000人がオペラ「子どもと魔法」を鑑賞
子供に「本物」の演奏を、小澤征爾さんが自ら指揮台に立つ
世界的指揮者の小澤征爾さん(79)が自ら指揮台に立ち、子供のためのオペラ「子どもと魔法」(ラベル作曲)を26日、京都市で上演した。無料招待された市内の小学生約2000人が「本物」の演奏に耳を傾けた。
今回は京都市が左京区に建設中の「ロームシアター京都」(来年1月開館予定)開設プレ事業として予定地に隣接する施設での上演となった。「少しでも多くの小学生が芸術作品に触れることのできる公演を」という小澤さんの意向を受け、オペラ初体験の子供にも分かりやすく作品をアレンジ。フランス語のせりふも日本語化した。
冒頭には小澤さん自ら「学校で歌う人は手を挙げて」と呼び掛け、若手主体で構成したオーケストラの楽器を「始まりはオーボエ。次はクラリネット」と順に紹介した。
市立小学校4年の女子(10)は「初めてのオペラだったけど、皆が一斉に声を上げたところが面白かった」と興奮気味だった。