桂米朝さんの葬儀、1500人が最後の別れ


文枝さん「知と情が魅力」、近藤正臣さん「おおきに」

桂米朝さんの葬儀、1500人が最後の別れ

優しい表情の遺影が掲げられた桂米朝さんの葬儀で、弔辞を読み終えた桂文枝さん=25日、大阪府吹田市

 19日に89歳で亡くなった上方落語の第一人者、桂米朝さんの葬儀が25日、大阪府吹田市の公益社千里会館で営まれた。上方落語協会会長の桂文枝さんら芸能関係者やファンら1500人以上が参列し、最後の別れを惜しんだ。

 穏やかな表情の遺影を前に、弔辞を読んだ文枝さんは「米朝師匠は知性が際立っていただけでなく、心優しく涙もろいところがあって、その知と情が師匠の落語の魅力でした。ご遺志をこれからもずっと受け継いでいく所存です」と語り掛けた。

 長年親交があった俳優の近藤正臣さんは「本当にたくさんの(上方落語の)お話を掘り起こして残してくださいました。もう生の話を聞くことはできませんが、お弟子さんたちが続けてくださる。いろいろとおおきに。ありがとうございました」と声を詰まらせた。