ソウルの国立外交院で朝鮮通信使の銅像除幕
尹炳世外相、別所浩郎駐韓日本大使らが出席
室町時代、朝鮮通信使として日本を繰り返し訪れ、日本との交流で中心的な役割を果たした朝鮮の外交官、李芸の銅像除幕式が25日、ソウルの国立外交院で行われた。
尹炳世外相は「朝鮮と日本の関係強化のために生涯をささげた李芸先生をしのび、韓日関係を発展させることは、われわれの大きな使命だ」とあいさつした。
また、別所浩郎駐韓大使は「通信使の『通信』という言葉は、単なる情報の伝達ではなく、互いに信頼、真実をもって交わるという意味に理解されていた」と指摘。「先人の偉業が私たちに示すものは非常に大きい」と祝辞を述べた。
朝鮮通信使は、室町時代から江戸時代にかけて朝鮮から日本に派遣された外交使節団。李芸は李氏朝鮮時代初期の15世紀前半、朝鮮通信使として日本に約40回派遣され、仏教経典などを伝えたと言われる。韓国政府は2010年、「韓国外交を輝かせた人物」に選んでいる。(ソウル時事)