モスクワの「三つ星レストラン」が閉店を発表


ウクライナ危機のあおり、仏人シェフのガニェールさんが営業

モスクワの「三つ星レストラン」が閉店を発表

23日、閉店が決まったモスクワの「三つ星レストラン」(AFP=時事)

 ミシュランガイドで最高評価となる三つ星を獲得したフランス人シェフ、ピエール・ガニェールさんのモスクワのレストランが23日、閉店を発表した。ウクライナ危機を受けた欧米の対ロシア制裁に対抗して、欧州からの農産物をプーチン政権が禁輸した結果、食材が入手困難になったからだとささやかれている。

 レストラン入居先のホテルは「3月末で契約が切れるからだ」と閉店の理由を説明している。しかし、経済紙ベドモスチは「経済危機で(高級レストランの)需要が縮小している」とグルメ情報誌編集者の話を伝えた。

 ガニェールさんのパリのレストランは1998年に三つ星を獲得し、日本やドバイ、ラスベガスなど世界中に11店舗展開している。モスクワでは5年間、営業を続けてきた。(モスクワAFP=時事)