「さよなら3300形」、走り続けて46年


京成電鉄、上野発の臨時特急「成田山号」で運転終了

「さよなら3300形」、走り続けて46年

 昭和40年代から東京の下町や千葉県内を走り続けた京成電鉄の「3300形」が28日、上野発の臨時特急「成田山号」で営業運転を終えた。終点の成田駅では多くのファンが出迎え、運転士に花束を贈るセレモニーが行われた。

 3300形は1968年11月に運行を開始。それまでの京成電車は緑系の地味な色使いだったが、赤を取り入れた明るい塗装で、「赤電」の愛称で親しまれた。現在主流のステンレス製ではなく、昔ながらの鋼鉄製。丸みを帯びたボディーもファンに人気があった。

 最後まで残ったのは68年~72年製造の8両。通常は4両編成の各駅停車として利用されていたが、成田山号は全てを連結し、「さよなら3300形」などと書かれたヘッドマークがあしらわれた。