訪日客誘致で祭典「ジャパンウィーク」開催
NY・グランドセントラル駅に「北陸新幹線」「デパ地下」登場
米国から訪日客を誘致する祭典「ジャパンウィーク2015」が18日、ニューヨーク中心部のグランドセントラル駅で、3日間の日程で始まった。3月14日に長野-金沢間で延伸開業する北陸新幹線や、昨年から米国で放映されている人気アニメのドラえもんも登場し、ニューヨーカーらに日本の魅力を発信した。
観光庁と日本政府観光局(JNTO)が主催。2011年の東日本大震災で減った観光客を呼び戻そうと、12年から毎年開催している。
JR東日本は北陸新幹線の模型を展示。同社ニューヨーク事務所の小島泰威次長は「外国人観光客が訪れるのは東京や京都など大都市がほとんど。日本文化が色濃く残るその先の地域に新幹線で案内したい」と語った。
米国からの訪日客は14年、円安などを追い風に9年ぶりに史上最多を更新した。JNTOの田中由紀ニューヨーク事務所長は、さらなる誘致に向けて「宿泊予約などが比較的取りやすい冬場や7、8月の集客に力を入れたい」と意欲を示した。
会場では、訪日客の間で人気が高い「デパ地下」の雰囲気を再現して、弁当やスイーツを販売。たこ焼きや大学芋など「庶民の味」が楽しめる屋台も登場した。(ニューヨーク時事)