気持ち高ぶるイチロー、マーリンズ入団会見
忠誠尽くし再発進、メジャー3000安打に挑戦へ
会見中、何度もお茶を口に運んだ。あまり感情を出さないイチローに高ぶりが見えた。昨年ヤンキースからフリーエージェントとなり、ようやく決まったマーリンズ入団。「ペットショップで大きくなった犬が売れ残った。でも、買ってくれる人はいる。だから忠誠を尽くす。そんな感じ」。契約を交わすため、米マイアミから18時間かけて来日した球団社長らの熱意に感謝した。
チームが決まり、残り156本のメジャー通算3000安打への道はつながった。「数字はもちろん大切。ただ、それが全てではない」。イチローは意に介さないが、今季中の達成も不可能な数字ではない。外野の4番手という立場でいかに試合に出場できるかがポイントとなる。
同じ立場だった昨季のヤンキースでは常に準備を怠らず、けが人続出のチームを支えて143試合に出場。その経験を「今後、僕を支える時間」と表現した。名門球団で過ごした時間は新天地でプレーするための糧となりそうだ。
「25歳でも41歳に見える人はたくさんいる。その反対であることができるように」とイチロー。年齢を感じさせないプレーで偉業達成へ一歩ずつ前進する。