巨大深海ザメ「メガマウス」歯の化石を発見
沖縄本島東海岸の地層で、アジア初
沖縄美ら島財団は21日、世界的にも珍しい深海の巨大ザメ「メガマウス」の歯の化石が、沖縄本島東海岸の約1000万~300万年前の地層で見つかったと発表した。メガマウスの化石が発見されたのはアジアで初めて。論文は近く、日本古生物学会の英文誌に掲載される.
化石は長さ約1センチ。北米などで見つかった化石より現在のメガマウスに近く、同財団研究グループは「謎に包まれた進化の過程を解明する上で非常に重要だ」としている.
化石収集が趣味の那覇市の小学4年岩瀬暖花さんが、沖縄美ら海水族館の担当者に化石がよく見つかる場所を紹介し、今回の発見につながった.
メガマウスはプランクトンを主食とする体長6メートルのサメ。巨大な口が特徴で、熱帯から温帯の深海に広く生息しているとされるが、生態はよく分かっていない。日本でも九州や本州で死骸が漂着した例はあるが、化石は北米とヨーロッパで歯が発見されたのみだった。