築地市場で初競り、大間のマグロが451万円
年末からの好漁、大量入荷で安い値に
東京・築地市場(中央区)で5日早朝、新春恒例の初競りが行われ、6日ぶりに市場に活気が戻った。生マグロの競りでは、青森県大間産を中心に豊富な入荷が見られ、昨年より安値でさばかれた。
年末からの好漁を受け、同日の国産天然生マグロの入荷量は青森県や北海道などから合計142匹と昨年の3.5倍に急増。高値が付く100キロ以上の大型が半分を占め、「初競りでこれだけのマグロがそろうのは珍しい」と仲卸は話す。
2013年の初競りでは、大間のマグロに1キロ当たり70万円、1匹当たり1億5540万円という史上最高値が付いたが、今年の高値は1キロ当たり2万5000円、1匹451万円で、単価では昨年(1キロ当たり4万円)よりさらに4割ほど安かった。
他の鮮魚類では、アジやサバなどの入荷が昨年の初荷よりも増えて値下がりしたものの、ブリやメジは減少し、比較的高値で取引された。