全日本フェンシング、佐藤希望がママでも優勝
出産のため2年間のブランク経て4度目の頂点
優勝を決めた後、佐藤はピストの上で1歳の長男を抱きかかえて喜んだ。出産のため約2年間のブランクを経て、4度目の頂点に立った。世界ランキング26位で国内トップの下大川を準決勝で破り、決勝では前年優勝の堀川を下した。「筋力も体力も落ちていたけれど、経験を武器に戦えた」と感慨に浸った。
2010年広州アジア大会ではエペで団体金、個人銀の実力者。ロンドン五輪にも出場し、昨年7月に匠ちゃんを出産した。「子供が生まれ、オンとオフをはっきり区別できるようになった」と話す28歳。来年はリオデジャネイロ五輪を目指し、世界を転戦する予定だ。