北海道新幹線、試験走行開始


来年3月まで実施

北海道新幹線、試験走行開始

試験走行で新函館北斗駅に入る北海道新幹線の「H5系」車両=1日午後、北海道北斗市

 2016年春に新青森-新函館北斗間で開業する北海道新幹線で、「H5系」車両の試験走行が1日、スタートした。試験車両は午後1時20分ごろ、函館総合車両基地(七飯町)から走行を開始し、同2時20分ごろに新函館北斗駅に到着した。

 JR北海道などによると、15年3月1日までの間に60日程度の試験走行を予定しており、奥津軽いまべつ-新函館北斗間(約110キロ)を1日1~3往復する。厳冬期の走行で線路や信号設備が正常に機能するかなどを点検する。今月中旬ごろから走行速度を上げ、同月中に最高時速の260キロに到達する予定。

 新函館北斗駅ホームでは1日、歓迎セレモニーが開かれ、住民ら約330人が集まった。函館市の会社員今井悦子さん(39)は、「いよいよ新幹線が来るという思い。家族がさいたま市に住んでいるので行きやすくなる」と待ち遠しそうに話した。