「世界ランキング5位は想像できなかった」


錦織圭が記者会見、来季は四大大会優勝、世界1位に照準

「世界ランキング5位は想像できなかった」

笑顔で記者会見する錦織圭=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 今季の全日程を終えて帰国した男子テニスの錦織圭(24)日清食品が18日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。世界ランキング5位に躍進した1年を「シーズン前の目標ではあったが、想像はできなかった。一番飛躍し、充実した年になった」と笑顔で振り返った。

 5月に世界ランクで日本男子初のトップ10入り。全米オープンでは決勝に進出し、アジア勢で初めてATPツアー・ファイナルに出場して4強入りするなど、歴史を次々と塗り替えた。「今年最高の試合は全米準決勝のジョコビッチ戦。一番いい内容で世界1位に勝てた」と自己評価した。

 躍進の一因に、コーチに迎えたマイケル・チャン氏の存在を挙げる。「自分を信じろ」などのメンタル面の指導を受け、「気持ちが強くなった」と感謝を込めて話した。また、欧米選手と比べ小柄な体格についても負い目はなく、「スピードや技術でパワーを補える。背が低いことを悔やんだことは一度もない」と言葉に自信を込めた。

 来年1月19日開幕の全豪オープンに向け、12月からチャン・コーチとトレーニングを再開する。「体力面で追い込む。大変な1カ月になる」と表情を引き締めた。

 来季については「今のいいテニスを続ければ、さらに上を目指せる。一つ目のゴールは四大大会優勝。5年以内には世界1位になりたい」と頂点をしっかり視野に入れた。