大手百貨店の正月の福袋、「体験型」が人気


料亭や相撲部屋などの日本文化や、鉄道の運転を楽しめる

大手百貨店の正月の福袋、「体験型」が人気

高島屋が売り出す福袋では、三陸鉄道の車両の運転が体験できる=12日午後、東京都中央区

 大手百貨店の2015年正月の福袋が12日までに出そろった。主力のブランド品に加え、近年は「体験型」の福袋が人気で、来年は料亭や相撲部屋などの日本文化や、鉄道の運転を楽しめる商品が登場する。

 三越日本橋本店は、男女の着物セットと、全国でも珍しい男芸者の芸を楽しめる料亭での夕食を組み合わせた福袋を、75万6000円で販売する。中陽次・本店長は「文化は宝物。まさにドリームな感じを楽しんでほしい」とアピールする。

 大丸東京店と松坂屋上野店は、相撲部屋が体験できる福袋を2万150円で販売。芝田山部屋での朝稽古の見学やちゃんこ鍋の試食、記念撮影、お土産をセットにした。

 体験型では鉄道関係も目立つ。高島屋は福袋「三陸鉄道運転士体験の旅」を10万円で、東武百貨店も会津鉄道の運転体験を2万円で売り出す。

 来年のえとの「未(ひつじ)」に合わせた商品も多く、西武池袋本店は生後3カ月までの子羊の毛を使った最高級ペルシャじゅうたんを販売する。価格は西暦にちなみ2015万円とした。