マネの「ル・プランタン」、過去最高75億円


米ニューヨークの競売で、印象派絵画の人気が沸騰

マネの「ル・プランタン」、過去最高75億円

米ニューヨークの競売商クリスティーズで競売に掛けられたマネの婦人画「ル・プランタン(春)」=10月31日(AFP=時事)

 印象派の先駆者として知られるフランスの画家エドゥアール・マネ(1832~1883年)が晩年に描いた婦人画「ル・プランタン(春)」(1881年)が5日、米ニューヨークで競売商クリスティーズのオークションに掛けられ、予想を大幅に上回る6512万5000ドル(約75億円)で落札された。マネの作品としては過去最高額。

 ロサンゼルスのJ・ポール・ゲッティ美術館が落札した。「ル・プランタン」は1909年に米国人の収集家がニューヨークの画廊から購入。過去20年間は、収集家の親族が首都ワシントンのナショナル・ギャラリーに貸し出していた。

 クリスティーズは5、6の両日、印象派絵画や現代アートの競売を行い、売上総額は約2億ドル(約230億円)に上った。同社は声明で「印象派と(ピカソなど)立体派の作品の人気が特に高い」と評した。(ニューヨーク時事)