海外で人気に、免税店では特設コーナーも

免税店の一角に設置されたランドセルの特設コーナー＝１０月２３日、東京・羽田空港国際線旅客ターミナル

　ランドセルが海外で人気だ。販売店などによると、小学生が登場する日本アニメが海外で普及するに伴い、土産に購入する旅行者が増加。中国ではシンプルなデザインや丈夫さが子供に受けているが、欧米などでは大人のファッションアイテムとして注目されている。

　「おととしの３倍くらい。月に６００個売れたこともあります」。３年前にランドセルの販売を始めた東京・銀座のかばん専門店「銀座カレン」のマネジャー三輪宏一さん（４９）は、週末、外国人旅行者であふれる店内で笑顔を浮かべた。

　三輪さんによると、「日本のアニメで知った」と話し、子供用に購入する中国人客が目立つ。特に、少年が事件の謎解きをする「名探偵コナン」や、国民的アニメ「ドラえもん」の影響が大きいといい、「６年間使える丈夫さと、シンプルなデザイン」も人気の秘密だ。

　羽田空港国際線旅客ターミナル（大田区）の免税店「ＴＩＡＴ　ＤＵＴＹ　ＦＲＥＥ　ＳＨＯＰ　ＣＥＮＴＲＡＬ」は１０月上旬、中国語や英語での商品説明付きの特設コーナーを設置した。９月に問い合わせが相次いだためで、店長代理の小松大輔さん（４１）によると、試しに価格の安い合成皮革製を並べたところ、２週間で１６個が売れた。「今後、高級本革製の取り扱いも検討する」という。