アボット豪首相「日本は今は最良の友」


第1次世界大戦に参戦した船団が出発して100年を記念

アボット豪首相「日本は今は最良の友」

1日、第1次世界大戦で最初の船団が豪西部オールバニを出発して100年を迎えたことを記念する式典で、献花するアボット豪首相(右)とキー・ニュージーランド首相(中央)(EPA=時事)

 第1次世界大戦に参戦したオーストラリアとニュージーランドの船団が出発して100年を迎えたことを記念する式典が1日、豪州西部のオールバニで開かれた。当時、連合国として大戦に参加した日本は軍艦を派遣し、船団を護衛。アボット豪首相は式典で、日本について「同盟国から(第2次大戦で)敵となり、今では最良の友」と語った。

 1914年11月1日、トルコなどの戦場に向かうため、豪州軍2万人とニュージーランド軍8500人の部隊を乗せた船団はオールバニを出港。日本の軍艦「伊吹」が護衛した。

 記念行事には、日本の自衛隊の艦船も参加。ジョンストン豪国防相は声明で、第1次大戦での日本の貢献について「豪州と日本の国防協力の知られていない史実」と指摘した。(シドニーAFP時事)