マララさん、ガザの学校に寄付
世界子供賞の賞金540万円
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は29日、今年のノーベル平和賞受賞が決まったパキスタンの教育活動家マララ・ユスフザイさん(17)が、イスラエル軍の攻撃で荒廃したパレスチナ自治区ガザの学校再建のため、5万ドル(約540万円)を寄付すると発表した。
マララさんは、子供の権利擁護に貢献した人物を世界中の子供が選ぶ「子供の権利のための世界子供賞」の受賞が28日に決まったばかり。29日にスウェーデンで授賞式が行われ、その際の記者会見で「ガザの子供たちが戦争でどれだけ傷ついたか、私たちは知っている。罪のないパレスチナの子供たちが長い間ひどく苦しんできた。今すぐ私たちの支援を必要としている」と述べ、賞金全額をUNRWAに寄付すると表明した。ガザ地区の65校の再建に充てられる。
UNRWAのピエール・クレヘンビュール事務局長は声明を出し「あなたの親切により(子供や教職員の)ここ数カ月間の苦しみが和らぐだろう」と謝意を表明した。(エルサレム時事)