三菱重工、H2Aロケット26号機を公開


11月30日に打ち上げ予定、小惑星探査機「はやぶさ2」搭載

三菱重工、H2Aロケット26号機を公開

報道陣に公開されたH2Aロケット26号機の機体主要部。左が第1段部、右が第2段部=20日午後、愛知県飛島村の三菱重工業飛島工場

 三菱重工業は20日、11月30日に予定されている小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げで使用するH2Aロケット26号機の機体主要部分を飛島工場(愛知県飛島村)で公開した。今月22日に運び出され、鹿児島県の種子島宇宙センターに24日到着。その後、探査機を搭載するなど打ち上げの最終準備に入る。

 三菱重工は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)との契約に基づき、H2Aロケットの製造や打ち上げを手掛けている。

 26号機は、組み立て後の全長が約53メートルで、直径は約4メートル。はやぶさ2はロケットの2段目とともに地球上空を約1時間50分かけて1周後、切り離され目的地へ向かう予定。周回中にロケット燃料の液体水素が蒸発するのを防ぐため、26号機では燃料タンクを保護する断熱材を白色に塗装した。

 また、機体が回転し、太陽光で上昇するタンク表面の温度を均等化させる機能も備えた。