「十和田バラ焼き」1位のゴールドグランプリ


ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」郡山で開催

「十和田バラ焼き」1位のゴールドグランプリ

ご当地グルメの祭典「第9回B-1グランプリ」で、ゴールドグランプリに輝いた青森県十和田市の「十和田バラ焼きゼミナール」=19日午後、福島県郡山市

 福島県郡山市で開催されたご当地グルメの祭典「第9回B-1グランプリ」で、1位のゴールドグランプリに19日、「十和田バラ焼き」を出品した「十和田バラ焼きゼミナール」(青森県十和田市)が選ばれた。今回は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を支援する「東北・福島応援大会」と位置付けられ、18、19日の2日間で約45万3000人が訪れた。

 31道府県から59団体が参加。2位は勝浦タンタンメンを出品した「熱血!!勝浦タンタンメン船団」(千葉県勝浦市)、3位は今治焼豚玉子飯の「今治焼豚玉子飯世界普及委員会」(愛媛県今治市)。

 十和田バラ焼きゼミナールは、青森県立十和田西高校の生徒25人と地元住民らがメンバーの有志団体。食を通した町おこし活動に従事してきた。バラ焼きは甘辛いたれで炒めた牛バラ肉と玉ネギなどをご飯の上に乗せた料理で、今回は福島産の米を使った。

 同団体は震災後、福島県浪江町を中心に復興を支援。同校2年の市沢愛さん(16)と西野菜奈さん(17)は被災者を元気づけるため、二本松市などにある仮設住宅を訪問し、バラ焼きの炊き出しなどを行った。

 市沢さんは「笑顔を取り戻してもらいたかったが、思いが本当に伝わったのか不安」と話したが、出展した店には訪問した仮設住宅の住民が多く駆け付け、声を掛けてもらったという。西野さんは「名前も覚えていてもらえ、応援された。私たちの思いが伝わっていたのを知り、本当にうれしかった」と涙を浮かべた。