絵本発キャラクター商品が根強い人気


「くまのがっこう」100億円市場、売れ筋は縫いぐるみ

絵本発キャラクター商品が根強い人気

「くまのがっこう」など、絵本発の売れ行き好調な商品=17日、東京都渋谷区のキデイランド原宿店

 絵本発の商品が根強い人気を集めている。一般的にキャラクター商品ははやり廃りが激しいが、親が子に繰り返し読み聞かせる絵本に寄せる愛着の深さが、息の長いヒットにつながっているようだ。

 「くまのがっこう」(絵あだちなみ、文あいはらひろゆき)は、主人公のジャッキーらクマのきょうだいの寄宿舎生活を描く。2002年に第1作が出版され、シリーズ19作の累計部数は200万を突破、関連キャラクター商品は1万種類を超える。市場規模は近年3~4割のペースで拡大し、14年は約100億円に上る見込みだ。

 キデイランド原宿店(東京)の販売担当者は「売れ筋は(ジャッキーの)縫いぐるみやブランケット。子供から大人まで幅広い層が購入する」と話す。

 海外の絵本のキャラクター商品も人気が高い。日本で累計700万部を突破した米作家エリック・カールの絵本「はらぺこあおむし」は、関連商品市場が14年に前年比約3倍の25億円に達する勢い。松屋銀座(東京)が今年4~5月に開いた「ムーミン」の企画展では関連商品の売り上げが約2億5000万円に達し、同店の文化催事の最高額を記録した。