日本郵便、「高品質な国際宅配便」参入を発表
仏ジオポストや香港レントングループと提携
日本郵便は3日、フランス郵政公社傘下の欧州物流大手ジオポスト(パリ)や同社が出資する香港の物流企業レントングループと提携し、国際宅配便事業に参入すると発表した。高橋亨社長は「海外向け荷物を、『高品質な国際宅配便』として全世界に運ぶことが可能になる」と提携の意義を強調した。
レントンが持つ物流網を活用し、拡大が見込まれるアジアのインターネット通販向け宅配需要を取り込むのが狙い。日本郵便は「UGX(ゆうグローバルエクスプレス)」の名称で、アジアと欧州、オセアニアの49カ国・地域向けに30日からサービスを開始する予定。数年後に年間取扱量100万個を目指す。
提携に伴い、日本郵便はレントンの第三者割当増資を引き受ける。今後はレントン株をジオポストが34・7%、日本郵便が14・9%保有する。日本郵政グループにとっては初の海外企業への出資となる。