ルノー、「1リットル100キロ」の試作車出展
パリ自動車ショーが開幕、欧州市場の復活期待
隔年で開催されるパリ国際自動車ショーが2日始まり、報道陣に公開された。ガソリン1リットルで最大100キロ走行できるハイブリッド車(HV)「エオラブ」の試作車を出展した仏自動車大手ルノーをはじめ、日米欧などから50社を超えるメーカーが参加。4~19日に一般公開される。主催者は100万人以上の来場を見込んでいる。
欧州市場は2008年の金融危機を機に低迷が続いたが、14年はようやく改善に転じ、欧州自動車工業会(ACEA)によると、1~8月の累計新車販売台数は前年同期比6%増を記録した。ルノーのゴーン最高経営責任者(CEO)が「今年は欧州市場の再出発の年だ」と話すなど、各社は期待を膨らませている。
ルノーは、開発中のエオラブについて、まずは20年までに1リットル当たり50キロの燃費性能での実用化を目指す意向だ。仏大手プジョーもHVの試作車「クオーツ」を展示。日本勢ではトヨタ自動車がコンパクトな新型スポーツ用多目的車(SUV)の「C-HR」を披露した。(パリ時事)